2020年注目のアーティストとして話題のYOASOBI(ヨアソビ)。
“小説を音楽にするユニット”という斬新なコンセプトで活動しているYOASOBIですが、どういったきっかけで小説から曲を作ることに至ったのでしょうか。
ということで今回は、YOASOBIの結成秘話について調査しました!
また、CDの販売情報、曲の元となった小説についても調べました。
既にタイアップ曲もあるとのことなので、そこも深堀りしていきますよ!
それではどうぞ!
この記事は4分程度で読める内容です。
Contents
YOASOBI(ヨアソビ)の結成秘話は?
YOASOBIは「monogatary.com」で2019年7月~9月におこなわれたコンテスト「モノコン2019」内の「ソニーミュージック賞」に輝いた文学作品を楽曲化するために結成された2人組ユニットです。
引用元:https://www.cinra.net/column/202001-yoasobi_gtmnm
作詞・作曲は2020年注目のボカロPとして話題のAyaseさんが、ボーカルは現役大学生シンガーの幾田りらさん(YOASOBI内では“ikura”名義)が担当されています。
引用元:https://twitter.com/ayase_0404
名前:Ayase
生年月日:不明
出身地:山口県
[経歴]
2018年12月24日にニコニコ動画とYoutubeの両方にボーカロイドを使用した楽曲「先天性アサルトガール」を投稿しデビュー。
2019年4月に投稿した楽曲「ラストリゾート」は再生回数518万回を突破。(2020年6月時点)
2019年11月にはボーカロイド楽曲として発表した過去の楽曲のセルフカバーが収録された1stアルバム「幽霊東京」をリリース。
引用元:https://twitter.com/ikutalilas
名前:ikura(幾田りら)
生年月日:2000年9月25日(19歳)※2020年6月時点
出身地:東京都
[経歴]
中学3年から本格的に音楽活動を開始、2016年からYoutubeでカバー動画を投稿しはじめる。
2017年には個々で活動しているシンガーソングライターたちによるセッションユニット「ぷらそにか」に加入し、ボーカル・ギター・トランペット・キーボードを担当している。
2019年には1stワンマンライブを原宿で開催、東京海上日動あんしん生命のCM曲も担当した。
てっきりAyaseさんとikuraさんの二人が「文学作品から歌を作ったらどうだろう?」という思いから活動を開始されたのだと思っていましたが、実際は「monogatary.com」の企画から始まったユニットだったんですね!
ちなみに、「monogatarary.com」はSME(ソニー・ミュージックエンタテインメント)が企画運営している創作系投稿サイトです。
「monogatary.com(ものがたりドットコム)」とは
SME(ソニー・ミュージックエンタテインメント)が運営している創作系エンタテイメント。毎日更新されるお題に対してオリジナルの物語を投稿する。
なお、形式は自由。俳句でもエッセイでもポエムでもOK。また、投稿された作品に挿絵をすることも可能。
話題となった作品は書籍化や実写化、コミック化などに進む可能性もあるため、かなり夢のあるサイトである。
YOASOBI(ヨアソビ)の楽曲一覧とCD販売まとめ!
YOASOBIが発表している楽曲は現在3曲あり、その全てが配信のみとなっています。
CDなどの実物を所有したいというコレクター欲は満たせないのが少し残念なところですね…。
でも配信だからこその嬉しいポイントもあって、それは価格が非常にお手頃なところ!
3曲とも税込みで約260円です。
ちゃんとYOASOBIの二人やSMEにお金が入っているのかと不安になってしまうくらいの価格ですよね。(おそらくYoutubeにアップロードしたMVで広告収入は入っているかと思いますが…)
「monogatary.com」にいけば楽曲の原作となった文学作品も無料で読めますので、物語を読みつつ楽曲を聴いてみるというのはいかがでしょうか♪
下記にYOASOBIの楽曲と原作をまとめておきますね。
夜に駆ける
原作:「タナトスの誘惑」
作:星野舞夜
お題:夏の夜、君と僕の焦燥。
あの夢をなぞって
原作:「夢の雫と星の花」
作:いしき蒼太
お題:夏の夜、君と僕の焦燥。
ハルジオン
作:橋爪駿輝
※エナジードリンク「ZONe」とのタイアップ
原作「それでも、ハッピーエンド」は「monogatary.com」ではなく「ZONe」公式サイトで読めます。
YOASOBI(ヨアソビ)の曲「ハルジオン」はエナジードリンクとプロの小説家とのタイアップ!
先程書いた通り、「ハルジオン」はエナジードリンク「ZONe」とのタイアップ曲です。
引用元:https://www.ssnp.co.jp/news/beverage/2020/05/2020-0512-1155-14.html
「ZONe」のコンセプトが「クリエイターのための超没入エナジードリンク」とのことですので、「monogatary.com」の企画から生まれたYOASOBIとの相性は言わずもがなですよね。
ただ、YOASOBIのコンセプトは冒頭で書いた通り“小説を音楽にするユニット”です。
つまり、物語が存在しないとYOASOBIは楽曲が作れません。
そこで起用されたのが作家の橋爪駿輝(はしづめしゅんき)さんです。
橋爪さんがこのタイアップのために「それでも、ハッピーエンド」という短編を書き下ろしました。
橋爪さんはプロの小説家であり、フジテレビのプロデューサーでもある方です。
作家としてデビューすることとなった短編集「スクロール」は、俳優の成田凌さんや飯豊まりえさんらも読んだことで話題となりました。
橋爪さんとYOASOBIがタッグを組むこととなったきっかけは、橋爪さん自身が「YOASOBIと仕事したい!」と担当者にコンタクトを取ったことだったそうです。
僕の友人がYOASOBIの曲(「夜に駆ける」、「あの夢をなぞって」)のもととなった小説(星野舞夜「タナトスの誘惑」、いしき蒼太「夢の雫と星の花」)が掲載された文芸サイト「monogatary.com」のURLをLINEでポンと送ってきて、YOASOBIさんのことを初めて知りました。常々、音楽と文学の融合ということに関心があって、まさにこれだ!と、とても興味を持って。それでYOASOBIさんのご担当の方と「とりあえず、お茶しましょうか」となってお会いしました。
引用元:https://realsound.jp/book/2020/05/post-550709.html
橋爪さんの作風は青春や若者のやるせなさといった、重過ぎず、でも軽やか過ぎず、どこかしらに過去の自分と重ね合わせることが出来てしまう部分があるもので、俗にいう“エモい”作品が多いです。
そして今回の「それでも、ハッピーエンド」も“エモい”です。
でも、なぜか読後には初夏の風が通り抜けたような爽やかな余韻が残ります。
YOASOBIが作った楽曲「ハルジオン」も疾走感と爽やかさがあるので、セットで読んで・聴くともう最高です。
ぜひとも目と耳を通してもらいたい作品です!
まとめ
いかがだったでしょうか!
今後はプロの作家さんとのコラボ曲も増えていくのではないかと勝手に推測しています。
読んで・聴いてと一つの作品をさらに深く楽しむことが出来るコンテンツを生み出したYOASOBI。今後の活躍が楽しみです!!