2020東京オリンピックのマラソン日本代表2人が内定する大会「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)が9月15日に開催されますね!
今まで代表選考が曖昧で何度も物議が醸されてきたマラソン日本代表の選出方法ですが、今回はMGCの上位2人が必ず日本代表に内定するというルールが決まったことからかなり話題になっています。
テレビを見ているその瞬間に日本代表が決まるんですから、視聴者にとっても注目度が高い大会ですよね。
今回はそのMGC出場選手の中から男子マラソン3強の1人といわれている、井上大仁さんについてまとめていこうと思います!
井上さんの使用しているシューズやフォーム、練習量や暑さ対策として個人的に取り入れている方法についてご紹介していきます。
それではどうぞ!
この記事は4分程度で読める内容です。
井上大仁の使用するシューズは中学からasics一筋!
井上さんは、陸上を始めるきっかけとなった中学の部活動から現在に至るまでasics一筋なのだそうです。
部活の顧問にasicsを勧められたこと、様々なメーカーのシューズを履くと怪我をしやすかったり、感覚がズレたりするといわれたことが理由なのだとか。
たしかに、一度一つのメーカーのシューズに履き慣れてしまうと、他のメーカーのものを履いた時の違和感が凄いですからね。
また、同じメーカーでもシリーズが違うと履き心地も違ってくるなんてこともありますし、人間の感覚って本当に繊細だなって思います。
ちょうど今日も新しいシューズの開発テストをしていて、こだわりのポイントがたくさんあるんですが、感覚的なものなので言葉であらわすのが難しい。ちょっとした違いで負荷がかかるところ、気になるところ、感触がいいところとそれぞれ変わってきます。そうした感覚的な部分を開発者の方と一緒に試行錯誤しながら改良していくことで満足の一足に仕上がります
引用元:https://www.asics.com/jp/ja-jp/blog/article/meet-the-athlete-vol14
井上さんもちょっとした違いで感覚が違ってくるって言ってますね!
そして現在はasicsの開発者の方々と一緒に井上さん専用のシューズを作っているようですね。
記事が公開されたのは2018年の12月なので、MGCが開催される頃には専用シューズが完成していて、それで走るかもしれません。
これで日本代表内定となれば、井上大仁専用モデルシューズが販売されるかもしれません。
井上大仁のフォームの特徴は?
井上さんのフォームの特徴は、ケニアの選手のようにバネを使った走り方なのだそう。

ケニアの選手ってたしかにポンポンと跳ぶように走るイメージがあります。
井上さんも同じような走り方が出来ているんですね。
たしかに軽やかに走っている!!
他の選手は足の裏全体を地面につけるように、ベタベタっと走っているのに対し、井上さんはつま先だけでポンポン走っているように見えます。
井上さんのようにバネを使った走りだと筋力だけで走る時と違って体力の消耗が少ないのだそうです。
そして映像を見ていると分かるかと思うのですが、上下運動が他の選手に比べて少ないんですよね。
上下運動が少ないということはブレがないということで、それはつまり体幹がしっかりしているということです。
体幹がしっかりしているとその分フォームが安定するので、無駄な体力の消費や思わぬ怪我などを防止することが出来ます。
井上さんはランナーとして理想的な走り方をしているということですね!
井上大仁の練習量は他選手と変わらない?!
井上さんは初マラソンとなった2016年の第71回びわ湖毎日マラソンから1年後の東京マラソンで4分34秒も記録を縮めています。
また、2018年2月におこなわれた東京マラソンでは、さらに1分28秒早い2時間6分54秒を叩き出し、自己ベストを更新しました。
これだけ一気に成長した影には、我々が想像も出来ない程の圧倒的な練習量をこなしてきたのではないかと思ったのですが…
こうした結果の裏には他選手を圧倒するほどのトレーニング量があるにちがいないと、その強さの秘訣についてたずねると、「他の選手と大きく練習量は変わらないと思いますよ」と思わぬ答えが返ってきた。
引用元:https://www.asics.com/jp/ja-jp/blog/article/meet-the-athlete-vol14
なんと、練習量は他の選手とほぼ変わらないと!!
選手の中には「今までの練習量なら誰にも負けない」と言う人もいそうな中でのこの発言、井上さんが単に謙虚なだけなのかと思ったのですが
「ふだんの練習でどれだけ勝利への強いイメージをつくり、保つことができるのか、そこが大切なポイントではないでしょうか。勉強や仕事でもそうで、同じ仕事量をこなすにしても、なんとなくやったものと、ビジョンを持って取り組むのとはぜんぜん違う結果になりますよね。勝ちへの執念をどこまで持つことができるのか、そこに違いがあるかもしれませんね」
引用元:https://www.asics.com/jp/ja-jp/blog/article/meet-the-athlete-vol14
絶対的な“勝ち”へのこだわりがこの結果を生み出したというのですね…。
他の選手もトップであればあるほど勝つことへの執着心が強く、練習一つ一つを丁寧にしっかりとやっているとは思われますが、それ以上に井上さんの思いのほうが強いのかもしれません。
暑さ対策は入念に
勝ちへのこだわりは日々の練習だけに出ているのではありません。
特にアジア大会では、暑さ対策をしっかりとされ結果に結びつけていたようです。
・ユニフォームに穴をあけ風通しを良くする
・ペットボトルの飲料水はすぐに飲まず保冷剤として手で持ち、その後体にかけたり飲んだりする
・保冷剤を手で持って身体(体内を流れる血液)を冷やす
真夏に行われる2020年東京五輪を見据えて出場した猛暑でのレースで、井上は入念な暑熱対策を行っていた。ユニホームは、風通しが良くなるように自ら穴を開けて加工した。給水では、水のペットボトルだけでなく、自身が手で持ちやすいと考案した保冷剤とスペシャルドリンクをビニール袋でひとまとめにした“井上セット”を用意した。
序盤、ペットボトルを長い距離持ち続けて走る場面もあった。日本チームが直前までクーラーボックスで冷やしていたもので、「ギリギリまで(体を)冷やすために持っていた。(ペットボトルを)持ったり、かけたり、のんだり、全部使うつもりだった」と狙いを明かした。
引用元:https://www.daily.co.jp/general/2018/08/25/0011576432.shtml
MGCは暑さもだいぶ和らいだ9月におこなわれますので暑さ対策はしないかもしれませんが、東京オリンピックは8月と酷暑の中おこなわれます。
ぜひ東京オリンピックの代表の座を勝ち取り、万全な暑さ対策のもとで全てを出し切ってもらいたいですね。
さいごに
いかがだったでしょうか!
とにもかくにも、まずはMGCで上位成績を収めない限りは先へ進むことが出来ません。
井上さんがどのような走りをするのか、テレビでしっかり見ていきましょう!!